スパンティーク遠征 Ⅴ

わが隊が積んだのとは違う立派なケルンがあり、たどっていくとバズィン氷河が良く見える尾根に出た。ここからピークまでは標高差で150mはありそうだ。夕闇も迫ってきたし、踏みあとをたどって大トラバースすることにる。意外にあっさりと隊のルートに合流できた。ハイポーターが2人BCから迎えに来てくれ、ジーンとくるものがあった。
7時6分やっとのことでBCにたどり着いた。残りの4人ともだきあって再会を喜んだ。つづいてトランシーバーで上部キャンプと交信する。C3に8人、C2に7人入っていて、明日、明後日でアタックするという。私はとにかく明日C1入りすることになった。
コックこころずくしの夕食を食べて横になるが、なかなか呼吸がおさまらない。やはり1日で1500mというのは無理だったかと不安になる。そのまま安静にしていたら、夜中の12時頃フッと楽になった。ようやく順応したのだ。あとは浅い眠りに入った。

14日。9時10分出発。本日も晴天だ。この天気なら間違いなく登頂するだろう。私の方はハイポーター3人とザイルを結び、まずはクレバス帯をわたり、つづいて大斜面に取り付く。


昨日までの疲れもありピッチがあがらないが、このすばらしい景色の中で登れるだけで幸せだった。

稜線に出てからは高度障害も加わってきたためか、さらにゆっくりしたペースとなる。1時10分C1に到着。かなり疲れた。
つづく。
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