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March 04, 2007

前千軒岳から松倉山縦走 07年3月2日 単独

 好条件のもと、以前から狙っていたルートを日帰り縦走した。
             975m峰から見た前千軒岳
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            前千軒岳から望んだ大千軒岳
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 4時15分千軒の民宿を出る。約7kmの林道歩きだ。住川分岐から500mほど先まで除雪されていた。
 積雪は50cm。まったくもぐらず、快適である。出戸二股川を過ぎたあたりで、ようやく夜が明けてきた。その先は知内川の右岸が急傾斜となっていて、3箇所小さいデブリがあった。雪の状態は安定しており、一気に中二股川出会いまで進む。
 5時55分。主稜線からおりてきている尾根に取り付く。雪が硬くて、急斜面のキックステップは骨がおれる。
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 529mピークまでくると視界が開けてくる。975m峰とその奥の真っ白な前千軒が立派だ。
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 7時25分待望の稜線に出る。袴腰岳をはじめ、百軒岳から松倉山までの稜線が見わたせる。西には八兵衛岳(790m)が目だっている。
 975mの登りに入る。風が出てきて、雪面が一部氷化してきた。
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 ピークから見る前千軒は秀麗だ。今回はアイゼンを持ってきていないので、アルミわかんのツメを使って登ることにする。
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頂上が近づくにつれ展望は広がり、岩部岳や七ツ岳、遠くには函館山も見える。
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 8時25分前千軒岳に登頂する。大千軒岳までの稜線が雪庇の連続ですごい。まだ冬山の様相である。
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 今回はアイゼンを持ってきていないので、大千軒はあっさりあきらめた。
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 頂上でいつもの記念撮影をする。風が強く、寒いので早々と腰をあげる。
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 下りははやい。9時45分袴腰岳着。ここでデジタルカメラの電池が切れてしまう。縦走はこれからというのに、本当に残念だ。
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 正月に登った檜倉岳(631m)が東に見え、懐かしくなる。
 地図とは違い、意外に複雑な稜線である。ときに切れ落ちている所もあり、油断はできない。
 それにしても、ぶなの林は歩いていても気持ちがいい。
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 百軒岳手前の鞍部で、地図にはない林道が入ってきて驚く。稜線は90度向きを変え、急登をこなしたら百軒岳の頂上だった。11時。西側には6、700m台の山々が多く、同定に苦労する。
 あとは一路南下である。733mピークは東面の斜面が全層なだれをおこしている。
 積雪は1m位か。この時期としては本当に少ない。ぶなの木についているコケから見ると、例年はあと1m2,30cmは積もるようだ。
 周防堂山11時55分着。このあたりでは小さなピークである。
 いよいよ松倉山である。その前に659mピークに登らなくてはならない。鞍部から見上げる659はとてもこの標高とは思えない迫力だ。
 一気に登り小休止する。6日前に登ったsegawaさん足跡がある。
さて、これからがきつかった。左側は断崖絶壁、右斜面も急傾斜で落ち込んでいる。稜線の雪庇は不安定。6日前のトレースを参考に慎重に歩を進める。最後に核心部が待っていたことになる。
 1時10分ようやく松倉山到着。ほっと一安心する。
 下山であるが、まず634mピークまで移動する。分水嶺をそのまま南下し、林道を横切る。
 344mピークまで登り返し、東の290mピークをめざす。このあたりは雪が少なくなって、半分やぶ漕ぎ状態である。ピーク直前で踏み跡が見つかり、これをたどることにした。踏み跡は南下する尾根を絡むようについており、ずいぶん助かる。
 杉の植林地にぶつかったので、稜線まで登り返す。尾根どうしに下ったら、ちょうどうまい具合に不動滝の林道に出た。
 そのまま舗装道路を歩き、待望の吉岡温泉には3時35分に到着した。

 好条件の中、はじめての稜線を踏破でき、大満足の山行だった。
 
 

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Comments

凄い!の一言です。あの行程を日帰りで・・・・SHOさんでなければ考えない行程です。
先ほど、SHOさんの記録を見て、歩いたコースをカシミール上で沿面距離と累計標高差を測って見ました。
なんと32km、累計標高1900mです。平地で30km歩くだけでも大変なのに・・・。かんじきで走っている姿を連想してしまいます。
我々なら、1泊2日でもきつそうです!

Posted by: sakag | March 04, 2007 at 07:22 PM

sakagさん、コメントどうもありがとうございます。
この山域は、未踏の山の宝庫ですね。
なにしろ道がある山といったら、大千軒と七ツ岳くらいですから。
700m以上の名のある山も多くありますね。

Posted by: SHO | March 04, 2007 at 08:40 PM

今週末は七ッ岳に登っていました。今の雪の状態は例年の4月上旬ですね。全然潜らない。加えてこの日の気温はそれほど高くなかったのでしょうかね。この好条件とはいえ、この距離を日帰りで行けるとは思っていませんでした。絶賛です。念入りな計画をたて、チャンスをねらっていた事でしょう。。

Posted by: 米山 | March 05, 2007 at 04:41 PM

米山さん、こんばんは。コメントどうもありがとうございます。
七ツ岳の記録、拝見しました。アプローチが長く、この時期なかなか登れない山ですね。
さて、正月に檜倉岳に登った際、めぼしをつけました。
曇天で気温が上がらず、もぐらなかったのが幸いしました。
前千軒から見た大千軒がすばらしく、また課題ができた次第です。
ところで、八雲の北川さんも会員の「横断山脈研究会」
の総会が、4月14,5日小樽であります。ご興味があれば、ご一報をお願いします。案内をお送りします。

Posted by: SHO | March 05, 2007 at 09:24 PM

横断山脈の案内は既に北川君にいただいております。案内ありがとうございます。なかなか先の予定は立ちませんが興味深い催しです。

ところで質問ですが、前千軒→松倉と乗っ越したあと、交通手段はどうされたのですか?ワカン使用とのことですがスキーは持たずでしょうか?

Posted by: 米山 | March 05, 2007 at 11:43 PM

米山さん、了解しました。
さて、松倉岳を越えてからは、徒歩で吉岡温泉まで歩き、温泉に入ってからバスで帰函しました。

スキーはうまくないので、ワカンのみ持っていきました。ワカンは前千軒のアタック時使い(凍っていたのでツメを利用)、あとはツボ足でした。
 
道南にはまだまだいい山がありますね。

Posted by: SHO | March 06, 2007 at 09:34 PM

バスで帰るとは美しいですね。完全な筋書きです。

Posted by: 米山 | March 06, 2007 at 09:58 PM

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