道南の秘峰 狗神岳北尾根 07年3月21日 単独
道南の秘峰、狗神岳(899.4m)を北尾根から登ってきた。
スカイラインが狗神岳北尾根

北尾根をバックに

狗神岳はまだ遠い

これらの峰々を越えていく

当初核心部と予想した岩峰

このピークの奥が山頂

4年前Hさんと狗神岳にアタックした。このときはラッセルのため途中で断念したが、翌年首尾よく登頂できた。その東面と北尾根のすばらしさに感嘆するばかりだった。
いつかは長大な北尾根を登ってみたいと考えていたが、数日前毛無山から偵察できたこともあり、ついにチャンスがやってきた。
朝一番のJRで函館を出る。8時15分森町濁川の一番奥から山に入る。
濁川盆地。向かって右端のピークからのびる尾根を登った

あてにしていた林道は遠回りするのが面倒になり、尾根をそのままつめることにする。
傾斜がゆるいぶん距離があって、展望がなかなか開けない。途中送電線の下を2回くぐった。
数日前縦走した毛無山を望む

約1時間半かかって620mの稜線に出た。
東側に雪をまとった岩場が見える。樹林帯のため、期待した狗神岳方面ははっきりとは確認できない。
狗神岳はまだはるか先だ

西側にも立派な稜線があり、複雑な地形の中最短距離を狙って進んでいく。
640mピークは45度くらいの急斜面を登り雪庇の切れ目を見つけて這い上がる。

ここでついに狗神岳が全貌を現した。写真のように鋭いピークを延々と越えていかねばならず、秘峰にふさわしいルートである。
いったん下ってからひとがんばりで、624mピーク着は11時5分。まだまだ遠い。
突然合流してきたクマの足跡

その先で踏みあとが合流してきた。こんなところを登ってくるとはただものではない。よくよく見るとクマの足跡だった。
東面の雪庇に気をつけながら進んでいく。
675mピークまで登って驚いた。稜線が断崖絶壁となっているではないか。
西面はとてもじゃないが無理。ここで断念かと、ため息が出てくる。
東面をじっくり観察すると、急ではあるが何とかトラバースできそうである。
慎重に降りていく。
やれやれと思ったら再び、断崖が出現する。
これも西面は一発で無理。
東面の小雪庇を崩しながらトラバースできた。やはり簡単には登らせてくれない。

核心部と予想した岩峰

さて、いよいよ核心部の岩峰である。
これを突破できなければとても登頂はおぼつかない。
西面に回りこんでみると、意外にも簡単にまけそうだ。
一気に通過する。
岩峰を見下ろす

頂上手前のピークがまだ高い。
気温が低くなり、小雪もちらついてくる。
雪面が一部硬くなるも、あと少しだ。
気合を入れて登る。
ここまできて、ミスは許されないので、慎重に歩を進める。
ついに山頂が見えてきた


写真のピークまで登ると、すぐ先に懐かしい山頂が見えた。
「こころ静かに頂に立ち・・・」という気持ちでついに登頂する。12時35分。
山頂でいつもの記念写真を撮る

山頂から北尾根をふりかえる

3年前登って2度とここにくることはないだろうと思っていただけに、感慨もひとしおである。
西尾根を見下ろす

乙部岳と鍋岳

展望はまずまずで、sakagさんたちが登った西尾根、乙部岳と鍋岳は真っ白だ。遠く紋内岳、砂蘭部岳まで見える。
下俄郎を望む

毛無山が遠い

目を転ずると、先日登った下俄郎、毛無山、それに駒ケ岳も確認できた。
短時間であるが秘峰のひとときを十分楽しんだ。
下りがあるので10分で山頂をあとにした。
二つの断崖を見上げる

例の断崖は登りでもけっこう苦労する。

640mピークまで進んで、写真撮影に絶好の場所を発見する。

持参した三脚を使いセルフタイマーでいつもの写真をとった。
このあと徐々に天候は悪化傾向。617mピークの近くを通る頃には一時吹雪模様となる。
620mピークまで進んで小休止。あとは下るだけだ。
ドンドン降りていくもなかなか着かない。
民家から3,400mまで近づいて、家の屋根がはっきりと見えた頃、真新しいクマの足跡に出くわした。登りには見かけなかったので、数時間以内に通ったのだろう。沢の方に降りていっているので、出会うことはなさそうだ。
あとは一気に下って、3時50分最終人家に着くことができた。
狗神岳に新しいコースから登れ、大満足の山行だった。
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Comments
僕も先週あたりは地図を見て北尾根の登攀ラインを考えてばかりいました。このサイトで東面の見事な写真を拝見して以来です。北尾根トレースおめでとうございます。いってみなけりゃわからない一番面白い山登りですね。
今年はいろいろ忙しいので無理かもしれないけれど、僕もどこかに自分のラインを引いてみたいです。
Posted by: 米山 | March 22, 2007 at 09:36 PM
米山さん、コメントどうもありがとうございます。
北尾根は条件にも恵まれ、何とか登ることができました。
やはり東面を直登するのが、理想的なルートかと思います。
期待しております。
Posted by: SHO | March 23, 2007 at 04:41 PM