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June 25, 2005

朝日連峰カモシカ縦走 昭和62年5月30日 単独

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 写真 左:雪の残った朝日連峰をバックに 右:越えてきた稜線を振り返る
 少々古いが、越後の山の記録をひとつ紹介したい。
 晴れた日には、新潟からも遠く望まれる朝日。4年前、飯豊連峰全山を一日で踏破した。この時から次は朝日だ、と思いつつもなかなか実現できなかった。今回は、ぜひとも私にとって未知の以東岳、平岩山~葉山ともども一気に縦走してみたかった。
 5月30日(曇時々晴れ)午前3時新潟発。7時25分泡滝ダム出発。まずは軽く足ならし。大鳥川沿いに走ってみる。今回は荷を5キロに制限したので身も軽い。冷水沢の吊り橋を渡り、程なく左岸に移る。七ツ滝経由の道を分け、つづらおりの道となる。所々雪渓に分断されていて、運動靴のため手間取った。
 8時40分、大鳥池着。湖面にはまだ氷が残っている。背景の残雪をいただく新緑の山々とコントラストをなし、まるで絵のような景色だ。直登コースを選ぶ。道は湖面すれすれにつけられており、雪渓が所々落ち込んでいる。やはり運動靴では心もとない。東沢を渡り、尾根に取り付こうと試みるも、登山道が発見できず敗退。わきの枝沢を尾根まで雪がついていることを確かめた上で、つめることにする。10分も登ると登山道に合流し、ホッと一息つく。あとはよく踏まれた道を一気に以東岳へ。小法師山、化穴山と続く県境稜線の山々の展望がぐんぐん広がる。以東岳着10時20分。少雪の年とはいえ、やはり朝日だ。稜線から東面を中心に雪がべったりとついている。眼を南に転ずれば、ピラミッド形の大朝日岳がはるか遠くに見える。
 さて、いよいよ縦走開始だ。下りと平坦地は走る。上りも急ピッチで登る。体調は良好、天気もまずまず、それにこのスケール。一人っきりで走っていると、何か大自然と一体になったような不思議な感じがしてくる。狐穴小屋は11時10分着。寒江山、竜門山と快調に飛ばす。登山道には雪はほとんどなく、運動靴で来て正解だったとつくづく思う。西朝日岳への分岐点には知らぬ間に着き、休まず大朝日岳へと向かう。金玉水で雪渓の切れ目を見つけ、水筒にも1リットルほど補給しておく。新装となった大朝日小屋の鐘を一発鳴らして、山頂へと進む。山頂は1時40分着。ほぼ予定通りのタイムだ。少々かすんでいるが、360度の展望を満喫する。行く手の平岩山、御影森山は指摘できたが、葉山ははるか遠くで同定できず。本当に今日中に行けるのだろうか。若干の不安が頭をもたげてくる。
 北方を一瞥し下りにかかる。20分で平岩山着。いよいよ未知の領域だ。遠目には楽そうに見えた御影森への稜線も、いざ来てみるとなかなか手ごわい。40分かけて山頂着。大休止したいところだったが、ブヨの大群に襲われ、ホウホウのていで逃げ下る。今までより道が悪くなってきた。西には大玉山や祝瓶山の迫力ある峰々を望みながらの行進だ。今朝からの疲れがじわじわ出てきて、もはや走ることはできない。なめるようにして足を前に出す。中沢峰(3時50分)にて祝瓶山荘への道を分け、焼野たいらへと向かう。ツツジ、カタクリなどの花を励みに黙々と歩く。道は焼野平ピークを巻いているのでたすかった。葉山が近づくにつれ、尾根というより平原という雰囲気になってきた。突然池が出てきて、大いに慰められる。しかし行けども行けども葉山につかず、くさってくる。5時半やっとのことで南下コースの分岐点着。このあたりに葉山神社、葉山山荘があるはずなのだが、結局わからずじまい。しばらく東進したあと下りにかかる。
 蚕桑駅発6時29分の列車に乗るため、走りに走る。中腹から林道となり、ガンガン下る。白兎までわずかのところで、間に合わないことがわかり、がっくりくる。トボトボ歩いていたら、山菜取りのおじさんの車にひろわれ、先の駅まで乗せていってくれるという(6時25分)。感謝。急行「べにばな」にて車中の人となり、9時過ぎには新潟へ帰ることができた。満足のいく山行であった。

ここでカモシカ山行のエピソードをひとつ紹介したい。今から17年前の秋、越後三山を一日で縦走しようと考えた。駒の湯から駒ケ岳山頂まで登り、雨天のため行くか止めるか迷っていたら、下から走って登ってくる人がいた。結局このあと一緒に三山を踏破してしまうのだが、まず荷物の少なさに驚いた。水は500cc、食料は小さいケーキを数個のみだった。オカメノゾキまではなんとかついていけたが、その後は待ってもらうことが多くなって申し訳なかった。八つ峰を縦走し千本檜小屋についたのは確か2時頃だった。おかげで余裕で縦走できた。その後冬の剣岳八ツ峰などで活躍し、エベレストに単独で挑戦したりしたことを雑誌で知った。偶然同行でき、思いで深い山行となった。

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