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January 10, 2005

狗神岳 03年3月21日 同行Hさん

_066_072_067_069_074_077 昨年の同じ時期に挑戦したが、新雪のラッセルがきつく途中で断念した。今年はぜひとも登頂する意気込みで道南の濁川に向かった。昨年同様最終人家近くの除雪終点にテントを張る。周りの雪は予想より少なくほとんど残っていない。早い夕食を終え、8時前にはシュラフに入った。
 夜中少し雪が降ったようだ。3時50分起床。まだうす暗い中、5時出発。ダムに向けて車道を進む。ダムの左側の斜面を使って簡単に上に出た。ここからは右岸に取り付けられた林道を歩く。雪が硬くもぐらないので歩きやすい。澄川沿いに林道はいったん左岸に移るがすぐまた右岸に戻る。川沿いの林道を終点まで進み、左側の斜面にルートをとる。昨年はラッセル厳しく大幅に時間を費やしたのだが、今年はすんなりとクリアできた。斜面を登りきると、池が見えてきた。6時。こんなところにと思わせるほど大きなもので、全面氷結している。池の右側を回りこみながら、適当に尾根を選んで771mピークの取り付きを目指す。積雪は少なめとはいえまだ十分にあり、歩くのにはまったく支障がない。鞍部から気合を入れて登り出す。このピークは登るほど急になり、最上部は直登困難である。右に回りこんでできるだけ傾斜のゆるい斜面を選ぶ。7時30分やっとのことで771mピーク着。対岸には狗神岳が険しい山容を見せている。特に729mの岩峰は100m位の岩場となっていて、迫力十分である。つづいて東側に雪庇が出た稜線を進む。814mピークの手前で岩場に阻まれるが、右から簡単に巻けた。快調なペースで稼ぎ、888mピークは8時25分着。昨年は一日がんばってもここまで来れなかったことを思い出す。狗神岳が全貌を現してきた。頂上の岩峰がいっそう際立ち、果たして登れるか、不安がもたげる。南側には827mピークと思われるなだらかな山が望まれた。小休止後標高700mの鞍部まで一気に下っていく。途中見えないクレバスにはまり、出るのに一苦労する。油断大敵である。見上げる狗神は秘峰と呼ぶにふさわしい迫力ある山容で、とても899mの山には見えない。やはり頂上直下は岩場となっている。
 いよいよ大斜面に取り付く。笹が少し出た斜面を忠実に登っていく。藪がうるさくなってきて、左側の斜面に移る。頂上まで続く尾根まで突き上げ、ルートを検討する。ここまで来てしまうと、尾根通しに行くしかなさそうである。藪の少し出たナイフリッジを慎重に進む。右側は恐ろしく切れており、状態によってはここからザイルを出すべきだろう。正面は垂直の岩場だ。ここを藪をつかんで登るか、右側の雪のルンゼを登るか。ザックに忍ばせてきた35mの補助ロープを出す。右のルンゼにする。立ち木にランニングビレイをとりながら登り、最後の小雪庇を越えると、頂上だった。10時。まるでヒマラヤのピークに登ったような気分だった。Hさんも登ってきた。頂上には赤布を含め一切人工物がなく、さすが狗神である。反対側も急斜面になっており、木に自己確保をとって休憩とする。天候はまずまずであるが、けっこう寒い。北方向では、砂蘭部、鍋岳、乙部岳が望まれた。二度と踏めないかもしれないピークの展望を十分楽しんだ。
 さて、下山はどうするか。西に稜線を50m位降りてみる。一箇所雪庇の切れ目ができていて、ここをルートにする。補助ロープで確保しながら後ろ向きで降りてゆく。稜線直下数mはかなり急であるが、技術的にはこちらの方がやさしいと思う。立ち木でピッチを切りながら左へトラバースしていき、100m位で安定したところに着く。気温が高いと雪崩の可能性も考えておく必要がある斜面である。あとは登りのトレースに合流し、グリセードを交えながら一気に降りる。今日は気温が低いので雪がもぐらず、すこぶる快適である。ヤッケもずっと着たままの行動である。遠く遊楽部まで見えてきた。12時15分888mピーク着。南側の駒ケ岳や二股岳の展望を楽しみながら、のんびりした気分でトレースをたどる。771mピーク直下の急斜面は左から少し迂回して降りる。来た道どおりに黙々と足を運び、2時半にはダム着。驚いたことに山のホームページで有名なSさんに会う。狗神の偵察に来ているとのこと。しばらく情報交換した。2時45分車着。結局ワカンは一度も出さなくてすんだ。二年越しで登頂でき大満足の山行であった。


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